子供は親が思っているよりも親に「気を使っている」かもしれない。
子供はきっと生まれたての赤ちゃんであっても、自分の意思や感情というものを持っているのだと思います。
ただ、それらを表現するまでに時間がかかるだけ。
冒頭からよくわからないことを書いてしまいましたが、子供というのは例え赤ちゃんであっても、親のことや周りの人のことをよく観察しているのではないかということです。
言葉は当然わからないと思いますが、親の感情(喜怒哀楽)を察知できる能力はあるのかもしれません。
そして1歳、2歳、3歳とどんどん歳を取って親のことを見続けていれば、親が思っている以上に親のことを理解しているかもしれません。
それは大人である夫婦お互いの理解よりも深い理解(察知)かもしれません。
子供は意外と親に気を使っている
かもしれません。
親自身は、何もしゃべれなく何も出来ない赤ちゃんから子供を育てています。
そして子育ては、親が全てにおいて子供の世話をしなければ子供は生きていけません。
一から全てを教え、育てているのだから、親は子供のことは何でも知っているつもりですが、子供は親のことを深くは理解していないと親は思いがちになっているかもしれません。
しかし、2歳、3歳と大きくなり、徐々に言葉や意思表示が出てくると、イヤイヤや生意気な言動に加えて、「気をつかう」ことも覚えてきます。
親の機嫌が悪ければ近寄って来なかったり我慢をしていたり
親が喜べばよくわからずとも一緒に喜んだり、親が喜ぶ言葉や行動を取ったり(これは子供自身も本当に喜んでいる場合は当然別です)
親に怒られれば嫌われないように一生懸命努力したり
夫婦仲が悪ければ、その間を取り持つように明るく振舞ったり
これらはわかりやすい例えではありますが、このようなことも気づかないことが多々あるかもしれません。
私自身も子供の全てを理解出来ているとは思っていませんが、たまに親に気を使っていると感じる子供を見るとドキッとするものです。
そんな子供をよく観察してみる
別に気を使うことが悪いわけではありません。
それも子供の成長の証であります。
しかし、何事においてもそれが過度になれば毒にもなります。
子供が親に「必要以上」に気を使うのであれば、それは子供の人格の成長に影響を及ぼすこともあります。
そして親自身も、そんな子供の過剰な気遣いに気付かず、さらに「気を使わせる」言動をとってしまうという悪しき循環に陥ってしまうかもしれません。
そうならないためにも、親は常に「静かに」子供のことを観察してみたり、自分の言動を省みたりするのも必要であると思います。
ただ注意しなければいけないのが、親が「過剰」に子供のことを心配して、子供に気を使うようになると、子供はさらにそんな親の気遣いを察知しておかしな悪循環になるかもしれません。これでは本末転倒です。
例え元気で無邪気でバカっぽい子供であっても、意外と親に気を使っているかもしれませんよ。
最後に
虐待や育児放棄などの特別な家庭環境でなければ、それほど気にするようなことではないとは思っています。
ここまで書いておいてなんですが・・
とは言いつつも、
神経質でメンタルの弱い人が多くなっているのも今の現状であるとも感じます。
要らぬ気を子供に使わせていると、小中と大きくなり大人になってからも周りの目を気にしてしまう人間に形成されてしまう可能性があります。
「頭が良くて賢い子」や「思いやりがあり人にやさしく出来る子」などになってもらうのも親の願望のひとつですが、「自分の価値観を持って強く生きれる子」にもなってもらいたいものです。
<<関連記事>>
まずは子供とのコミュニケーション・信頼関係を大切にする。躾や教育はそれからでも遅くない。 - 空飛ぶ畳
「親の心子知らず」「子の心親知らず」のことわざから考える - 空飛ぶ畳
子供が求めているのは「自分を受け止めてくれる場所と親の笑顔」 - 空飛ぶ畳
子供への「愛情不足」は大人になってからも弊害をもたらす - 空飛ぶ畳