仕事関係にしろプライベートにしろ人間関係は適度な距離感が丁度いい
人類の全ての悩みは人間関係だとかなんとか言われていますが、私もそう思います。
人と人とが何かしら関わることによって生まれる自我が悩みを作り出しているということです。
そんな中でやはり私は、人間関係というのは適度な距離感というのがとても大切なんだと思っています。
人間関係が悩みをつくる
人の悩みは全て人間関係であるというのは、かのアドラー心理学の「嫌われる勇気」でも書かれていたことです。
まぁその本に書かれていたからというわけではありませんが、人の悩みのほとんど(全てと言っても良い)は、人間関係という枠組みに繋がります。
- 人との比較心
- 承認欲求
- 恨みつらみ
- 嫉妬
- プライド
- 劣等感
- お金
- 教育
- 育ち
- etc
一見人間関係は関係ないようなものもありますが、これらすべてが自分と他人との何かしらの比較してしまう心によって生み出される悩みや苦しみです。
ですのでその実態は本当は存在せず、周りの誰か氏らが存在することによって、つまりそういう相手が存在することによって作り出されていくのです。
だからその相手が居なくなれば悩みが消えたり、悩む内容が変わったりします。
つまり不変ですね。
自分の心の持ちようによってコロコロと変わっていくのです。
羨ましい相手が身近に居れば不安や嫉妬が生まれ、そういう相手が周りに居なければ落ち着いた日々を過ごせたり、逆に優越感を感じたりします。
もちろん逆に周りの人から良い刺激を貰ったり、一緒に何かを為すことによって共有間や達成感など、一人では感じることが出来ないものもたくさんあります。
結局ここで何が言いたいかと言うと、悩みの種の大半は人間関係ですが、喜びや向上心を生み出すのも人間関係が必要だということです。
人というのは結局は一人では生きていけないという意味ではこれらも当てはまりますし、人間関係からは生きている以上離れることはできないということです。
家族の悩みだって家族がいるからこその悩みであり、仕事の悩みだって仕事が出来る環境や身体があってこそです。
人間関係は適度な距離感が丁度良い
ごちゃごちゃと書いてしまいましたが、人間関係はその付き合い方や心の向け方で良くも悪くもなるということを言いたかったのです。
これは仕事上の人間関係もそうですし、家族内の人間関係もそうです。
恋人同士や友人関係でもそうです。
それぞれの距離感はきっと違いますが、やはりそれぞれの適度な距離感が私は必要だと思います。
ここで私が言いたい人間関係の距離感とは、「あまり近づき過ぎない」ということが特に大切だと思います。
世の中ではよく深い付き合いが良しとされる風潮があります。
例えば何でも言い合える親友だとか、
隠し事を一切しない家族とか、
仕事でもプライベートでも親密な関係とか、
家族ぐるみの付き合いとか、
とにかくやたら人間関係を安易に深くするなど、このようにいろいろあります。
上辺の付き合いなんかよりも、もっとお互い深く知り合って分かり合おうとするところでしょうか。
それが決して悪いとは言いません。
むしろより良い人間関係だと言われたりします。
ですが、私個人的はそこまでの人付き合いは苦手ですし、そこまでの人間関係はいろいろと無用の問題も引き起こすとも思っています。
一人で殻に閉じこもっていても何も生まれないし孤独になるだけ。
良くも悪くも深く関わることによって悪い関係だけでなく良い関係や経験も生まれる。
それはごもっともなんです。
ですので私が言いたいのはやはり「適度な距離感」なんです。
上で人の悩みの大半は人間関係と書きましたが、その悩みのほとんどが無用の悩みであり、出来ることならそんなくだらない悩みに翻弄されるべきではありません。
人間関係を深くして付き合えば、それだけ様々な良い共有間を得ることができますが、結局はみんな他人なのです。
その楽しい共有間もそう何年も継続するわけではありません。
むしろその親密な人間関係から、さまざまな悩みや嫌な出来事が生まれたりします。
それが上で書いた、嫉妬心や比較心、恨みつらみなどにもつながります。
人は結局は何だかんだいって孤独な生き物です。
誰も本当の自分の気持ちがわかったり、自分の気持ちに寄り添ったり、自分のために何でもしてくれるわけではありません。
ましてや皆が皆同じ考え方や価値観、同じ喜怒哀楽の感じ方なわけではありません。
仕事の関係では良い関係でも仕事から離れればそうとも限りません。
何でも言い合える親友の関係でも踏み込み過ぎて逆に心が離れることもあります。
子供を挟んで付き合う関係でも仲良く出来ても、お互いの家庭では踏み込んでほしくない領域もあります。
同じ家族でも何でもわかり合えるわけではありません。
親は子供のことを何でも知っているつもりでも意外と何も知りません。
子供は親のことをわかってくれていると思っていても子供は子供で自身のことで精一杯です。
だから、適度な距離感が大切だと思うのです。
自分が楽しいことは他人(家族含む)も楽しいとは限りません。
自分が嫌だと思うことが他人もイヤだとは限りません。
自分が満足しているからといって他人も同じように満足しているとは限りません。
つまり自分のこと以外は正直何もわからないのです。
例え口でそうは言っていても、それが本心であるかどうかはその人にしかわかりません。
家族や付き合いが長ければ何でもわかりあえるというわけでもありません。
それは単にわかっているつもりだけです。
ですので、くどいようですがやはり「人間関係の距離感」をもっと意識するべきだと思うのです。
仕事は仕事、遊びは遊び、子供の園や学校はそこだけ、家族間では親は親、夫は夫、妻は妻、子供は子供、それぞれの適度な付き合い方で十分なのです。
仲良くしないといけないのかな?
もっと何でも言い合える関係にならないといけないのかな?
もっと自分の垣根を取って接しないといけないのかな?
もっと付き合いを増やさないといけないのかな?
もっと積極的にならないといけないのかな?
もちろんそういう側面もあるかと思いますが、もし自分がそれらを必要ないと感じているのであれば不要だと思います。
無理をしても正直あまり得るものはありません。
ストレスが増えるだけです。
そこでもう少し距離感を縮めたいと思うのであれば縮めれば良いのです。
その人間関係の距離感を作るのも自分自身です。
私は無理な付き合いをしないようにしてからだいぶ気楽になりましたし、逆に何でも言えるようになりました。
無駄な出費も無駄な労力も減りました。
無用な人間関係を減らす(適度な距離感)をするようになって、逆に周りの目を気にせずに言いたいことややりたいことを出来るようになったのです。
もちろん相手への思いやりやむやみに突き放すようなことはしません。
あくまでも自然体です。
ですので、もし人間関係で悩んでいたり、人間関係が煩わしいと思っていたら、こういったことを意識してみるのも良いかもしれません。
所詮まわりは良い意味で赤の他人なのです。
誰とでも仲良くする必要はないのです。