サッカー日本代表アギーレ監督解任決定!後釜は誰になる?
サッカー日本代表のアギーレ監督の解任が、昨日の2015年2月3日に日本サッカー協会から発表された。
そこで気になるのが、後釜となる次期監督が誰になるのか?ということでしょう。
アギーレ監督の解任については、「え!そうなの?」や「やっぱりそうだよね」などと思うことでしょう。
アギーレ監督解任理由
解任理由はほとんどの方が知っているとおり、「八百長」疑惑問題の影響です。
3年前の2011年にスペイン1部リーグのサラゴサというチームを率いていた時代、ある試合で「八百長」を行ったという疑惑が持たれことによります。
事の発端は、今から3年前の2011年5月21日のレバンテ対サラゴサ戦に遡る。
アギーレは、当時サラゴサを率いていた。
2011年のこの時期、既にエルクレスとアルメリアの2部降格は決定しており、残り1枠から逃れるために残留争いをしていたのは、サラゴサ、マジョルカ、ヘタフェ、デポルティーボの4チームだった。
サラゴサがこの日対戦したレバンテは既に1部残留を決めており、そのレバンテにサラゴサが2部降格を避けるために金銭の支払いを行い、八百長試合を行った疑いがあると現スペインプロフェッショナルリーグのハビエル・テバス会長が、今年初めに警察へ調査を依頼。
以上の疑惑に対し、スペインの検察局が提出した告訴状を裁判所に受理されたことが原因とされています。
また、先月オーストラリアで行われた「アジアカップ」でベスト8という残念な結果になりましたが、このアジアカップでも事実上ベスト4のノルマが課せられていました。八百長疑惑の告訴状の受理の結果に関わらず、このような進退条件もあったとかなかったとか・・
日本サッカー協会のお粗末さ
アギーレ監督の八百長疑惑は、アジアカップ前の去年から報道されることになりますが、なんといっても就任直後、かつ大事なアジアカップ前ということで、疑惑の段階では判断が付かなかったのでしょう。難しい問題です。
しかし、このような状態、混乱に陥ってしまったのは、日本サッカー協会に責任がまったく無いわけではないでしょう。
- アギーレ監督を選ぶ時点で調査出来なかったのか?
3年前の試合の疑惑が、このタイミングで浮上してくるのは、なんとも付いていないことだと思いますが、どこか見落としがなかったのか? とも思ってしまいます。
そして、アジアカップ敗戦直後に、日本サッカー協会の大仁会長が、報道陣のアギーレ監督進退(続投か?)に対して、「そうです」と即答しています。
疑惑は晴れていない、告訴状の受理の行方もまだ、アジアカップで結果も残せなかった、このような状態で続投を宣言しました。
そして結果的には、この監督解任の顛末です。
なんともお粗末であり、何かしらの責任問題が問われるであろうとは思います。
次期監督となる後釜は誰になる?
前置きが長くなりましたが、肝心なのは、誰が後釜として次期監督に就任するのか?
ということです。
当然現段階では決まっていませんし、候補すら明確になっていません。
ただ憶測としては、色々な方の名前が挙がっています。
ストイコビッチ氏
日本のJリーグでも知名度の高い、ピクシーの愛称を持つストイコビッチ氏です。
セルビア(旧ユーゴスラビア)出身であり、Jリーグの名古屋グランパスエイトでも選手として活躍し、その後同チームで監督も務め、Jリーグ優勝1回、準優勝1回、天皇杯準優勝1回、AFCチャンピョンズリーグベスト4の実績を持ちます。
1990年には、あのイビチャオシム監督率いるユーゴスラビア代表の10番(確か)として、ワールドカップに出場(準々決勝敗退)し、世界的にも優れた選手として評価は高かったはずです。
個人的にはこの「ピクシー」はかなり大好きです。
やはり選手としても世界に通用する実力があり、監督(Jリーグ)でも結果を残しており、何より日本のことをとても理解している点が重要視されています。
ルイス・フェリペ・スコラーリ氏
ブラジル出身であり、前回のブラジル代表の監督です。涙の開催国敗退チームの監督です。
ですが監督としての評価は高く、2002年の日韓ワールドカップでは、母国ブラジルを優勝に導き、その後ポルトガル代表をユーロ2004で準優勝、2006年ワールドカップではベスト4の実績を持つ監督です。
そしてなんと、1997年にジュビロ磐田でわずか4ヶ月だけ監督をしていたとのことで、ジュビロのその後の黄金時代基礎作りに貢献したとか言われています。わずか4ヶ月で?
この監督の特徴の一つとしては、若手雇用を積極的に行うことで有名です。
前回のブラジル代表を見てもわかります。そして我が道を決して曲げません。
南米出身の監督が日本に合うかどうかは微妙なところですが、どうなんでしょうね。
ザッケローニ氏
前回の日本代表の監督です。ご存じですよね。
ネット上では前からうわさはされていました。
ワールドカップでは結果が残せませんでしたが、それまでのザッケローニジャパンは非常に結果を残していました。
そしてワールドカップ敗戦後では、代表の育成には4年では足りないような言葉も残しています。
最後の最後であるワールドカップでの口惜しさもあると思うし、日本人気質の問題でなかなかザッケローニ監督の意図するチームに仕上げられなかったのかもしれません。
そんなこんなで、「4年で足りないなら8年やれば良いじゃない!」という理由かどうかはわかりませんが、ザッケローニ再降臨が上がっています。ネット上だけかもしれません。
ベンゲル氏
まぁお約束です。
日本代表の監督候補と言えば、昔は必ず上がっていた名前です。
昔名古屋グランパスエイトで指揮を執っており、日本サッカー協会がラブラブだったのでしょうか?
もちろん名監督であり、現在もプレミアリーグのアーセナルを指揮しています。
岡田武史氏
まぁお約束です。
通称「岡ちゃん」です。
急遽監督解任後の次期監督として日本代表の指揮を執ってきた監督です。
前々回のワールドカップでは、かなり期待の低い評判でしたが、決勝トーナメントまで進み、「岡ちゃんゴメン!」とネット上で評価を覆した監督です。
自分自身で「私ほどサッカーばかり考えている人はいない」などと言ってしまうほどのサッカー職人です。
オファーはないと思うし、本人も引き受けないと思います。
他にもいろいろな名前が上げられていますが、実質まだ白紙の状態ではないでしょうか。
Jリークの現監督も周りから叫ばれていますが、日本サッカー協会は断念しているようです。
ただ、2015年3月27日から行われる「キリンチャレンジカップ」に間に合わせたいと考えているようですが、最悪2015年6月のワールドカップ予選からが初陣となる可能性もあるようです。
日本サッカー協会の大仁会長は、決断力に乏しいとも言われており、川淵チェアマン(元)のイエスマンとも言われています。
どうなることやら・・
最後に
個人的意見ですが、八百長疑惑はさて置き、アギーレジャパンとしてのサッカー日本代表をもっと見たかったです。
アギーレ監督はどのような人物かはよく知りませんが、それが故に「どんなサッカーをするのか?」「日本代表はどのようなチームになるのか?」を多少期待していました。
結局ザッケローニの遺産ともいえる、引き継ぎ日本代表メンバーで終わってしまったのも残念です。
武藤や柴崎、豊田、乾、など、ザッケローニでは(ほとんど?)呼ばれなかったメンバーも出てきましたが、やはり前回代表を踏襲するような形が目立ちました。
まぁ縁が無かったということでしょうかね。