山本五十六から学ぶ「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ」
(※2016/04/06:記事更新)
今日は山本五十六の有名な言葉である「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ」から人の教育について書きたいと思います。
山本五十六とは名前ぐらいは知っている人も多いかと思いますが、大東亜戦争(太平洋戦争)の連合艦隊司令長官です。
以下、ウィキペディアより引用します。
山本 五十六(やまもと いそろく、1884年4月4日 - 1943年4月18日)は、日本の海軍軍人。第26、27代連合艦隊司令長官。海軍兵学校32期生。最終階級は元帥海軍大将。栄典は正三位大勲位功一級。1943年に前線視察の際、ブーゲンビル島上空で海軍甲事件により戦死。旧姓は高野。
引用元wikipedia山本五十六
私もこの山本五十六のことは大して知らないのですが、有名なこの言葉は大好きで、人を育てる上でもっとも大事なことであると思っています。
山本五十六のことをしらなくても、「やってみせ・・」の名言は聞いたことがある人もいるかと思います。
以下、ウィキペディアより引用。
山本五十六の
「やってみせ 言って聞かせて させてみて ほめてやらねば 人は動かじ」
「話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず」
「やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず」
「苦しいこともあるだろう 言い度いこともあるだろう 不満なこともあるだろう 腹の立つこともあるだろう 泣き度いこともあるだろう これらをじっとこらえてゆくのが 男の修行である」
の「男の修行」は経営者や指導者のための格言になっている。また警察予備隊、保安隊、自衛隊の教育方針として引き継がれている。「やってみせて…」は上杉鷹山の「してみせて 言って聞かせて させてみる」から影響を受けているとされる。
引用元:wikipedia山本五十六
やってみせ
言って聞かせて
させてみて
ほめてやらねば
人は動かじ
解説なんて特に必要なく、そのまんまなんですが、人間の心理をとてもよくついてますよね。
人を育てることについては何にでも当てはまります。
- 会社、仕事での新人や後輩の育成
- 学校の勉強や部活動での指導
- 小さい子供への教育
もうすべてに当てはめることができます。
では、この山本五十六の「やってみせ・・」の言葉を切り分けて解説していきます。
「やってみせ」
人にものを教えるときは、まず自分が手本となって「相手に見せる」です。
あえて見せることが大切です。
大切なのですが、これを省く人が結構多いのです。
なぜなら、あえて見せるのが面倒くさい、または一々見せなくてもいいからやりなさい!的な考えの人が多いからです。
悪気はなくてもやはりみんな忙しいですからしょうがない部分はあります。
ですが、中には本来しっかりと教育すべき立場にいるのに、相手を軽んじているが故に適当にあしらう人もいます。
人に教えるということは、相手は自分よりも下の人間とついつい思いがちです。
それは後輩、または子供だからそう思うのかもしれませんし、ある意味事実でもあるのですが、しかしこれでは人はついてこないことがあります。
この「やってみせ」という言葉の中には相手を尊重する意味もあるのです。
子供だろうが年下だろうが、同じ人間として相手を尊重するのです。
たとえ見せなくてもわかるだろうと思っていても、教える立場の人があえて「やってみせ」ることが大切なのです。
ようは初っ端の信頼関係のひとつでもあります。
「言って聞かせて」
きちんと言葉で説明し、相手に聞かせることが大切です。
ただ、やってみせて「はい。わかったでしょう。」「これこれこうやって、ほれやってみろ!」というのはいささか乱暴ですよね。
このような態度で人に教えている人でも、いざ自分がこのように言われたらきっとカチンとくることでしょう。
これも相手を尊重し、きちんと相手に伝わるように言葉を発し、そして相手に聞かせることが大事なのです。
ようは相手に伝わっているかどうかが大切であって、一方的に言い放つだけや、一々言わないでもわかるだろう、というのは指導としてよろしくないということです。
「させてみて」
相手に理解させる、覚えさせるには、実際に「させてみる」ことが必要です。
言葉や見せるだけで理解するのは無理がある場合があります。
もちろん人によっては一を知って十を知る人もいるかもしれませんし、わざわざやらせるまでもないこともきっとあることでしょう。
しかし、教育・指導の基本としては、まず説明して、そして実際に相手にさせることにより、更に理解が深まるということです。
いろいろと説明を聞いて、その時は何となくわかったような気になったり、逆に説明を聞いてもいまいちピンとこなかったり、そんな場合でも実際にやってみることによってしっかりと理解できることはよくあるのです。
何事も経験や実体験がものを言うということです。
「ほめてやらねば」
相手を「ほめる」という行為は、教育・指導においてとても重要なことであり、その必要性は様々なところで言われています。
しかし、一番おろそかにされやすいのが、この「ほめる」という行為です。
子育ての小さい子供相手ならほめやすいかもしれません。
しかし仕事など大人相手にほめるというのは難しいことなのかもしれません。
それは照れもありますし、子供のように「偉いね~良くできたね~」なんて言えませんからね。
ただ、ほめるという行為は、ようは「相手を認める」ということであり、「それでいいのだ」「間違っていないよ」「ちゃんと出来てるよ」というようなことを、しっかりと相手に伝わればいいのではないかと思います。
このほめる、相手を認める、ということにより、相手は自信を持って実行できるし、次に他のことにもチャレンジすることが出来ます。
人に認められるということは、自尊心が満たされ、その後の自分自身の心の形成にも大きな影響をもたらします。
「人は動かじ」
以上の4点をすることによって、人ははじめて動きますよってことです。
人の教育とは教える側と教わる側との信頼関係がとても大切だということです。
たとえ一方的に言い聞かせて、無理やりやらせたとしても、それはしぶしぶであったり、単に言われたことをやるだけになったりと、実は身になっていない場合が多々あります。
教える側は、表面上は相手が理解して自分の言っていることをやっているように見えるかもしれません。
しかし相手を尊重した教えをしていなければ、いつかは言うことを聞かなくなります。
結局は上辺だけで、実際には相手を動かすことができていないことがあるということです。
それほど人への指導や教育は、難しいことであり、決して軽いことではないということです。
最後に
上の引用にもありますが、この
「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ」
には、以下の続きがあります。
「話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず」
「やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず」
この言葉の全てに共通するのは、「相手への尊重」です。
私は、仕事で20~30人の新人や後輩の面倒を今まで見てきましたが、教育するにあたっては特に以下のことに注意を払っていました。
- 相手に自信を持たせること
- 自発的に意見や相談が言えるようになること
- 失敗しても自信を失わないこと
- 相手を尊重すること
- 相手が上の立場になっても同じように教えられること
- 必要以上に干渉しないこと
仕事が出来る出来ない、優秀か優秀でないかは関係ありません。
そしてこれらを教えていくには、この山本五十六の言葉のようなやり方が必要になってくるということです。(別に山本五十六に習って教育をしていたわけではありませんが)
そしてこのようなやり方は、子供の子育ても同じことです。
自分の子供であろうが、小さな子供であろうが、「相手への尊重」は変わりません。
これを勘違いしている大人(親)が多い気がします。
親子であろうと信頼関係はとても大切なんです。
そして信頼関係を築くには、相手を尊重して接することが大事なんです。
だから子育てでイライラしてしまったり、出来の悪い部下にイライラしたりするのは、相手を尊重せずに自己都合ばかり押し付けていることが多々ある気がします。
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こういった昔の人の言葉を教訓にするのもいいかもですね。
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