発熱した場合の対処法。「冷やす」べきか「温める」べきか。
(※2016/04/20:記事更新)
子供が風邪(感染症)にかかり早一週間となります。
一週間前から高熱(38度以上)を出し続け、咳もひたすら続いている状態です。
当然病院に行き、抗生剤と解熱剤、咳止めなどの薬を処方されたのですが、一向に効かない様子です。
もしかしたら効いているのかもしれませんが、熱も咳も止まらない状態で困った状態が続いています。
そんな中、子供と一緒に嫁さんまで風邪を引いたようで、一緒にダウンしてます。
発熱した場合は「冷やす」か「温める」か
一向に下がらない子供の発熱。
一時37度台に治まりますが、すぐまた38度以上に上がってしまいます。
なるべく解熱剤を使わずに熱を抑えてあげたいと思いながらも、ここで迷ってしまうのが、実際に体温が高熱で上がってしまった場合、子供の身体を「冷やす」べきか「温める」べきかを悩んでしまいます。
熱の出始めは身体を「温める」
熱が出始めて、これから上がっていく途中の場合、寒気などが起き悪寒でふるえる状態になります。
このような場合は、身体をしっかり温め熱を逃がさないようにするとのことです。
皆さんご存知だと思いますが、ウイルスや細菌は熱に弱いため、身体は病気と闘うために発熱します。
そして熱により細菌などを倒し、身体に免疫力が付くようになると言われています。
そのため、熱を出すということは決して悪いということではなく、とても大事なことなのです。
大人もそうですが、小さい子供の体は一生懸命ウイルスと戦ってくれているのです。
そうなると、せっかく身体の機能がウイルスや細菌を倒すために発熱をしようとしても、親など周りの人が熱が上がらないように冷やしてしまっては逆に治りが遅くなることも考えられます。
親の気持ちとしては高熱を出さずに何とか身体を休めて、せめて寝ているときぐらいは出来るだけ苦しまないでほしいと思うのは親心の辛いところです。
しかし焦らずに、ある程度熱を上げるためにも、発熱時は身体をしっかり温めて熱を溜める(熱をしっかり上げる)必要があるのです。
小さい子供だと判断が難しいかもしれませんが、寒気がある場合、または汗などあまりかいていない場合などは、様子を見ながらしっかり温めてあげた方が良いことでしょう。
高熱が出て暑がっていたら身体を「冷やす」
いくらウイルスや細菌を倒すためとはいえ、高熱が続くようでも困ります。
上記の熱の出始めの状態(寒気など)のピークを過ぎ、しっかり熱が上がってきたら、今度は身体を「冷やす」のが良いそうです。
病気を治すための高熱は、38~38.5度ぐらい(正確にはわかりません)の熱があれば十分だと言われています。
ですが、熱は必要な温度を微調整してくれるとも限りません。
場合によっては39度以上の熱が出たり、意識が低下したり、だるさや体力消耗などが起こります。
そうした場合には、解熱剤も一つの手段ではありますが、身体を外から冷やす行為も有効だそうです。
(※あくまで一般論ではあるので参考程度で医師の助言を優先して下さい。)
身体を冷やす行為というのは、熱を下げるというよりは、必要以上に熱が上がらないようにするためです。
上でも書きましたが、ウイルスや細菌を除去するにはある程度の熱が必要です。
病気を治すために出ている熱を必要以上に下げてしまっては良くない場合があるということです。
ですので、熱を平熱近くまで下げることに一生懸命にならず、上がりすぎた熱を少し抑えるつもりで良いかもしれません。
子供が熱を出して身体中暑くなっている姿は本当に辛いものがあります。
では、子供の身体をどのように冷やすかというと、一般的には来ている洋服を薄着に着替えたり、掛け布団を薄いものにしたり一時取ってみたり、濡れたタオルや氷枕、保冷剤などを使って身体を冷やすといったところでしょうか。
身体を冷やす場合はどの部分を冷やすか
濡れたタオルや保冷材(タオルなどを巻いて)などを使って、直接身体を冷やしてあげる場合、身体のどの部分を冷やしてあげるのが効果的であり適切なのかがあると思います。
これもご存知の方は多いかと思いますが、「おでこ」を冷やすのは実はあまり効果が無いと言われています。
そんなことを言ったら「冷えピタ」のマークは立場ないですがしょうがありません。
身体を冷やすのに効果のある場所は、主に以下のリンパの集まる部分だそうです。
- 首の周り
- 脇(わき)の下
- 鼠径部(太ももの付け根)
このリンパが細菌を倒したりコントロールしたり、免疫力を保つ機能などの役割を果たしているそうです。
そのため首の周りやわきの下などのリンパの部分が熱を発します。
熱を発するこの部分をピンポイントで冷やすことにより、高熱を抑える効果があるということです。
冷やす道具としてよく使われているのが、保冷剤などです。
よく冷凍物やケーキなどを買ったときなどに付いてくるやつでもいいですし、市販で売っているものではいいです。
この保冷剤をタオルなどで包んで、適度な温度を調整しながら上記の場所に当てて冷やすと効果的です。
タオルなどを巻くとあまり冷たさを感じないかもしれませんが、それなりにずっと当てていればしっかり冷えます。
熱を下げるのに急ぐあまり、冷たすぎる状態で当てるのには注意しましょう。
更に注意したいのは、「首の周り」のリンパはあまり冷やさない方が良いなどの意見が多々あります。
理由としては、首の周りのリンパは脳に血液を運ぶ箇所でもあり、脳に行く血管が冷えると咳が出やすくなるとか、そんな意見でした。
首の周りと言っても、後頭部などを氷枕などで冷やす分には良いそうです。
きちんと付き添って様子を見ながら首のリンパに当てている分には大丈夫だと思いますが、心配であれば、直接リンパに当てて冷やすのであれば、脇の下などがいいのかもしれませんね。
ちなみに冷えピタを脇の下に貼るということもしてみましたが、熱で直ぐに効果がなくなり、てんで役に立ちませんでした。
結局「冷やす」か「温める」かは、その発熱のタイミング(出始めか、出きった後か)により異なるようです。
ただ、こういった対処法は、個人差や症状にもよるかと思いますし、大人と子供でも違ってくるかもしれません。
あくまで自己判断として参考にしていただければと思います。
そして心配であればしっかりと受診し、医師の判断を仰ぐべきだとは思います。
ちなみに単なる高熱だけの症状でなく、下痢や嘔吐などがある場合は、躊躇(ちゅうちょ)せずにすぐに病院で受診すべきです。
小さい子供ならなおさら様子見などせずに、夜間救急などの病院を探して見てもらいましょう。
場合によっては救急車だって全然ありなんです。
最後に
ここ最近は、子供が夜中に咳が止まらなくなったり、高熱が続いたりなどで、夜な夜な対応しています。
咳で寝れなくなってしまったり、保冷剤などで身体を冷やしたりなどが続いています。
一週間というここまで長く続くのはあまりないのでとても心配ではあります。
子供はこのように病気をして免疫力を高め、どんどん身体が強くなっていくのでしょうが、やはり親は心配ですよね。
こちらの記事でも紹介していますが、「こどもの救急」というサイトがあります。
ぜひこちらも参考にしてみて下さい。