空飛ぶ畳

日常の思ったこと、育児・子育や仕事のことなどつらつらと書いていきます。

相手の立場や肩書き、年齢などに振り回されずに相手の人間性で判断する。


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良い人生を送るには、人の立場に振り回されず自分の価値観を大切にすることが重要です。

周りの人に必要以上に振り回されていないか、相手の立場や肩書きに必要以上にとらわれていないかというお話しです。

 

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今年の正月の1月3日にフジテレビでやっていた、嵐の二宮主演の新春テレビドラマ「坊っちゃん」を見ました。

 

夏目漱石の「坊っちゃん」

明治時代の物書き屋である夏目漱石が書いた小説です。

今の時代で読むと、人によっては何とも他愛もない話しかもしれませんが、当時の時代からしたら斬新でとてもユーモラス溢れる小説だったのかもしれません。

私は書籍も持っていて2,3回読みましたが、和むというかほのぼのするというか、なんとなく柔らかい気持ちになれて好きな本の一つです。

テレビドラマでやった「坊っちゃん」もとても良く出来ていて、夏目漱石の書いた「坊っちゃん」の良さをよく表現していてとても面白かったです。

 

こころ 坊っちゃん (文春文庫―現代日本文学館)

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人としての立場はみんな対等である。

別に「坊っちゃん」の解説をするつもりはあまりないのですが、この「坊っちゃん」の物語のポイントとしては、メインは主人公の人柄(性格)です。

 

その性格のポイントは以下のような感じでしょうか。

  • 生真面目で曲がったことが嫌い
  • 嘘が大嫌い(つくのもつかれるのも)
  • 自分の価値観を絶対に譲らない
  • 自分の価値観でしか判断しない
  • 事の良し悪しは自他ともに年齢や地位(肩書き等)を見ない

まぁ簡単に言えば愚直(ぐちょく)であり、誠実であり、頑固であり、要領が悪く、まっすぐな人間という感じです。

ダメなものはダメ、出来ないものは出来ない、納得いかないものは納得しない、などです。

 

ところで話は逸れますが、私はこの「愚直」という言葉が結構好きなんです。

愚直とは

正直なばかりであって、臨機応変な行動が取れないさま。
気がきかない。
融通がきかない
バカ正直
クソ真面目

などなど。

愚かなほど真っ直ぐな人間ということです。

実際にはあまり良い意味で使われることはないかもしれませんが、その「まっすぐな性格」や「バカ正直」などといった、よそ見をせずに真っ直ぐ突き進むという純粋な部分のイメージが強く、私も愚直でありたいとよく思うものです。

 

ことの良し悪しに年齢や地位や立場などは関係ない!

さて話を戻しますが、この「坊っちゃん」である主人公は上で書いた通り、人を外見や見た目、地位(立場)や年齢などで判断することはあまりないようです。

ないわけではないでしょうが、ことの判断基準は、そういった見た目などの外側の部分ではなく、内面・・と言うよりも、その言動を基準として判断しているということです。

こういうことって意外と、簡単なようで難しいし、出来てるようで出来ていないことだと思います。

 

親子関係では、親と子

学校では、生徒と先生、先輩と後輩、勉強やスポーツが出来る子と出来ない子

社会では、経営者と従業員、部下と上司、先輩と後輩、仕事が出来る出来ない

その他には、年上か年下かなど

といったところでしょうか。

 

もちろん世の中には上下関係などの切り分けをしっかりしないといけない部分は多々あります。

それが仕事や学校、親子間など、立場上やむを得ない義務的な物事など(責務など)は一般常識として確かにありますから。

しかし、そういったこととは関係なく、あくまで人間性の問題であったり、常識や道徳的なことであれば、その立場はまったく関係ないことがあります。

 

親だろうが上司だろうが経営者だろうが、良いものは良い、悪いものは悪いということです。

逆に子供だろうが新人だろうが年下だろうが、勉強や仕事が出来なかろうが、良いものは良い、悪いものは悪いのです。

人に対してこのような見方が出来るか出来ないかというのは、実はとても大切なことに思います。

 

親子関係でも、子供に対して悪いと思うことや間違ったと思うことははしっかり謝ることが出来るか?

子供の意見に対しても、子供のくせにとか、子供扱いして軽く受け止めていないか?

会社など仕事関係では、部下や新人だからといって、人間性まで下と思っていないか?

部下や新人の考え方や価値観を軽く見ていないか?見下していないか?

逆に見ると、上司や経営者だから、リーダーだから、仕事が出来る人だから、といって安易になんでも言うことを聞いていないか?

立場が上の人だからというだけで、その人の言うことが正しく立派だと思っていないか?

などと相手の地位や肩書き、立場や年齢などに囚われすぎていないかということです。

 

相手の立場や肩書きなどに縛られすぎずに、客観的に物事を見れる人というのは、必要以上に上の立場の人に媚びることがありません。

そして必要以上に下の立場の人を軽く見ることもありません。

そういう人は、一見取っつきにくい印象を持たれることもありますが、逆に信頼性を持たれることもありますし、自分自身も多くの価値観を持ち合わせることが出来ます。

そして、相手の立場や肩書きなどに振り回されない人というのは、必要以上に怒ったりイライラしたり、無用なストレスを溜めることもあまりありません。

要は、必要以上に相手に囚われないからです。

 

こういう生き方って、とってもお得であり、とっても楽に生きられるのではないでしょうか。

私なんかも気を付けているつもりでも、やはり相手の立場などを考慮した見方をしてしまっていたりするし、後になって「あーあれは俺が悪かったな・・」とか「あれは別に俺が気にすることではなく相手の問題だったな・・」などと思うことがよくあります。

 

相手の立場や、自分の立場を尊重して、やむを得ないことはいろいろあります。

理不尽なことを受け入れないといけない場合もあるし、理不尽なことをしなければいけない場合もあります。

しかし、それがやむを得ないのか、やむを得なくないのか、という切り分けは大切です。

その切り分けが出来るかどうかといったところでしょうか。

 

最後に 

人の立場なんて、時間の経過とともにコロコロ変わりますからね。

今まで子供の立場の人が、歳を経て逆に親の面倒を見るようになったり、部下の立場と上司の立場が逆転するなんてこともよくあります。

お金持ちで裕福な生活をしている人が急に貧乏になってしまったり、貧乏生活をしていた人が事業に成功したりなどもそうかもしれません。

そんなコロコロ変化する世の中に振り回されることなく、自分自身をしっかり持つべきですよね。

ということです。

 

坊っちゃん

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