人の心は日々変化していく。人の言うことに一々振り回されないようにする。
人の心は日々ころころと変化していくものです。
今日は機嫌が良いと思えば、次の日には機嫌が悪くなっていたり、良いと思っていたものがそうでもないと感じたり、嫌だなと思っていたことが実はそうでもないと感じたり、そんな感じで人の心は日々変化していくものなのです。
人の心は日々変化していく
学校や会社、友達や家族など、人と接しない日はまずないかと思いますが、周りの人を見ていても、その人の心の変化は日々変化しているかと思います
- 昨日は普通だったのに今日はイライラしているな
- 昨日はよく笑っていたのに今日は無口だな
- さっきまで機嫌が悪かったのに急にニコニコし始めたな
- この前まではアレが良いと言っていたのに今はよくないらしい
- 今まで幸せな日々を感じていたのに急に不幸な日々に感じ始めた
心がコロコロと変化していく。
感情ですね。
これは周りの他人もそうですが、当然自分の心もコロコロ変わっていきます。
当たり前ですね。
同じ人間であり、大抵同じ凡人です。
良いことがあれば機嫌が良くなり、悪いことが起きれば機嫌が悪くなる。
自分にとって都合の良い人であればその人は「良い人」になり、都合が悪い人になれば「嫌な人」もしくは良い人と感じなくなるものです。
このように心というのは常に不安定なものであり、常に変化しているというものです。
先ほど感情と書きましたが、厳密に言うと「感情に振り回されている自分」です。
喜怒哀楽などという感情は別に良いですし、それが人としての生きる醍醐味でもあります。
しかしその感情に振り回されるのはあまり良くありません。
私なんかも喜怒哀楽の感情に振り回されていつも心が不安定です。
さっきまでやる気に満ち溢れていたのに、ちょっと上手くいかないことや嫌なことがあると途端にやる気が失せてしまったりします。
自分が認められていると感じていれば、周りの人は自分のことを良く見てくれている「良い人」に感じますし、逆に自分が認められていないと感じていれば、周りの人は「嫌な人」に感じたり、自分の中の劣等感がムクムクと膨らんだりするものです。
良いことがあれば機嫌が良くなり、嫌なことが起きればイライラしたり機嫌が悪くなったりします。
まったく都合の良い人間です。
そして周りに振り回されている弱い人間でもあります。
それが「人間」だという人もよくいますが、確かに人間とは弱いものですから、そうだと言えばそうなんですが、ではそれが「しょうがないのか?」「人間とはそれでいいのか?」と問われれば、そんなことは決してありません。
このように、人の心というのはあっちへ行ったりこっちへ行ったりと器用にコロコロ変化していくのです。
そしてそれは心が感情に振り回されているということです。
なるべく感情に振り回されないようにすること
先ほども書きましたが感情は別にいいです。
喜怒哀楽など大いに結構です。
楽しいことは楽しい、嬉しいことは嬉しい、嫌なことは嫌、そういった感情が沸くのは良いのです。
というか感情が沸くのは当たり前であり、それが「人間というもの」というのは正しいです。
しかし、そのコロコロ変化する心(感情)に振り回されるのがダメということです。
自分の心(感情)は自分にしかわかりません。
むしろ自分自身にもわからないことが多いですし、心(感情)をコントロールするなんてことは至難の業(しなんのわざ)です。
ましてや自分以外の他人の心なんてものは分かるわけはありません。
それは家族だろうが恋人だろうがわかりません。
ただ一緒にいる時間が長かったり、洞察力に長けている人であれば、ある程度の予測は付くかもしれませんが、やはりコロコロ変化する心はどうしようもありません。
ですのでなるべく心(感情)に振り回されないようにすることがお得だと思います。
自分が怒ったり喜んだり嬉しかったりするのは構いません。
しかしそれらを何かにつなげる必要はありません。
淡々としていれば良いということです。
嬉しいことがあれば素直に喜んで、そして忘れる。
嫌なことがあれば素直に嫌な気分を感じて、そして忘れる。
忘れるという表現が良いかわかりませんが、要は流すということです。
囚われない、振り回されないということであり、風が流れて通り過ぎていくように、スーッと流していけば良いのです。
このように、最初はとても難しいかもしれませんが、少しずつでも意識していくと、何となく感情に振り回されない心を保てるものです。
これらは自分の心(感情)のコントロールです。
では対人はどうか。
相手の心もコロコロ変化していきます。
自分にはまったく身に覚えがなくても、自分に原因があるのかそれともまったく別のとこに原因があるのかわかりませんが、他人も自分と同じように心が常に変化しています。
昨日まで褒めてくれていたのに、急にダメ出ししてきた。
昨日まで文句ばかり言っていたのに、急に認めてくれるようになった。
こういった周りの他人にも振り回されないようにしなければいけません。
一々と一喜一憂しないのです。
上司に怒られれば、はいそうですかと反省して、そして忘れる。
上司に認められれば、はいそうですかと喜んで、そして忘れる。
誰かに嫌なことをされたら、嫌な気分になって、そして忘れる。
誰かに喜んでもらえたら、良かったと思い、そして忘れる。
このように「忘れる」「気にしない」「感情を置いてくる」ということが大切なんだということです。
これが出来ずに、心(感情)に振り回されている人は、
「この間までは上手くいっていたのに・・」
「せっかく認めてもらえたから失敗できない・・」
「また怒られた・・もう怒られないようにしないと」
「なんだよあいつ裏切りやがって」
「友達だと思っていたのに・・」
「良い人だと思っていたのに・・」
「嫌な人だと思ったらそうでもなかった。と思ったらやっぱり嫌な人だった」
このように他人のコロコロ変化する心に自分の心まで変化させられて、相手の感情と自分の感情のダブルで振り回されているのです。
ご苦労なことです。
こうやって書いて見てみると、よくやるわという感じです。(私はよくやっています)
人間関係の悩みとか、コミュニケーションのうんたらかんたら、なんていうのは大抵ことようなことが原因です。
自分の感情や他人の感情に振り回されない人というのは、まず人間関係の悩みなんか無用に持たないし、コミュニケーションも円滑にいくものです。
色々書いてきましたが、このようなことを日々意識するだけでも、良い方向へ行くかと思いますよ。
「人の心は日々変化していく」ということを意識する。
「自分を含めた人の感情に振り回されない」ということを意識する。
ということです。
これらを実践していくヒントとしては、先ほども書きましたが、「感情」を「忘れる」「気にしない」「置いてくる」です。
まぁ私はまだまだですが。