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空飛ぶ畳

日常の思ったこと、育児・子育や仕事のことなどつらつらと書いていきます。

「情けは人の為ならず」良い人生は損得勘定ばかりではないよ。

ことわざ・故事成語

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「情けは人の為ならず」ということわざは聞いたことがあるかと思います。

誰かにやさしくしたり、誰かを思いやる心というのは、決して損得勘定ですることではなく、人のため、そして自分のためになるということです。

 

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「情けは人の為ならず」の意味とは

「情けは人の為ならず」という意味を誤って解釈している人もいるかもしれません。

「情」とは人の心や気持ち、感情などの意味を持ちます。

「情け」とは良い意味での心の在りようであり、思いやるやさしい心です。

この意味は「情けをかけることはその人のためにならない」ということではありません。

よくありますよね。

「ここで甘やかしたらこの人の為にならない」(成長しない、後で苦労する)、「ここでやさしくしたらこの人はつけあがるかもしれない」「自業自得だから自身で償うべきだ」などです。

「情けは人の為ならず」とは決してこのような意味で使うことわざではありません。

ではどういう意味かというと、

人に情けをかけるということは、その人の為になるということだけでなく、めぐりめぐってその情けが自分に返ってくるということです。

「困っている人をいつも助けている人は、自分が困ったときには周りに助けてもらえる」

「人にやさしく親切にしている人は、逆に周りから親切にされたり、めぐりめぐって幸運が舞い降りてくる」

など。

 

「情けは人の為ならず」とは損得勘定で使う意味ではない

人にしたことがめぐりめぐって自分に返ってくる、だから人に情けをかけて親切にしたりやさしくすると自分にも良いことが返ってくる。

このような意味であると書きましたが、厳密にいうと「人にやさしくする=人にやさしくされる」とか「人に良いことをする=自分に良いことがおきる」というわけではありません。

そういう場合も普通にあるかと思いますが、必ずしもそうだということではありません。

つまり「情けは人の為ならず」とは、わかりやすい損得勘定が成り立つわけではないということです。

「相手が困っていると思い手伝ってあげたのに、自分が困ったときは手伝ってもらえなかった」

「みんなにやさしく親切にしたのに仲間はずれにされた」

「お金に困っている人にお金を貸してあげたのに、返してもらえず損をした」

「自分はこんなに皆の為にいろいろしているのに、感謝もされず良いことも何もない」

世の中の価値観は何かしらの損得勘定で支配されていることが多いです。

しかし「情けは人の為ならず」の本来の意味は、損得勘定や打算的な意味ではなく、純粋に人にやさしく在りたいという思いやりの心を指しています。

これは、自分が損をしても良いから人にやさしくしなさいとか言っているわけではありません。

そもそも人に情けをかけたいと思うときというのは、人にやさしくすることにより「自分の心が満たされる」からではないでしょうか。

「人にやさしくしたら喜んでもらえた」

「高齢者や体の不自由な人や妊婦さんに席を譲って喜んでもらえた」

「困っている人を助けることによって人の役に立てた喜びを感じた」

これらは「人に情けをかける」という相手の為を思って行動した結果、自分自身の心が喜びで満たされるということです。

人間の心とは本来そのように出来ています。

しかしこれらを損得勘定や打算的な思いで行動したとしても、目に見える表面的なものに価値観を置いていると自分の心が満たされることなく、むしろ損をしたという思いになるかもしれません。

ただ最初は打算的に人にやさしく親切にしていても、単なる損得勘定だけでない喜びや満たされる思いを感じることもあるかと思うので、偽善が必ずしも悪いとは思っていません。

嫌いな人から理不尽なことを頼まれて嫌々行ったとしても、終わってみれば思っていたよりも達成感を感じたり、思っていたよりも感謝されて良い関係に変わった、なんてこともよくあることです。

 

 自分の心に正直でありたい

結局この「情けは人の為ならず」とは、自分の心に如何に正直であるかどうかということだと思います。

人は本来誰もがやさしい心を持っていると私は思っています。

ただその純粋な心が、育った環境であったり、誤った価値観の植え付けであったり、競争社会の世の中で心が曇ってしまったり、さまざまな要因で純粋な心が隠れていってしまっているのです。

これはある意味しょうがないことです。

ですが、本来の自分の心に耳を傾け、その心の赴くままに正直に居られたら、きっと自分の心は満たされるのだと思います。

もちろん世の中はそんな綺麗ごとだけではありませんし、実際に悪い人やずるい人もたくさん居ます。

無知で頭がお花畑な人は、社会で生きていけなかったり痛い目に合う場合も多々あります。

生きていくためにはお金だって大切ですし、誰かを守るためにやりたくないこともしなければいけないこともたくさんあります。

それはそれでしっかりと自分たちの身を守らなければいけませんが、やはりそれだけに心を支配されてはダメではないかということです。

「幸せはお金では買えない」なんて言う人は、実際にお金がある人が言えることです。

ですが、どんなに地位や名誉、財産を手に入れていても、それだけでは心が満たされないという意味を表している言葉ではないでしょうか。

 

「情けは人の為ならず」とは、単純に「人にかけた情けは自分の為になる」という表面的なことだけでなく、意外と奥深い意味を持ったことわざなんだと思います。