子供はどうして寝相(ねぞう)が悪いのか?裏拳やかかと落としが不意にやってくる。
子供ってホント元気ですね。
うちも6歳になる息子がいるのですが、私が居るときはバカみたいにふざけて元気です。
せめて寝ているときぐらい大人しくしてほしいのですが、子供ってなんであんなに寝相が悪いんですかね?
寝ていると裏拳やかかと落としが飛んでくる。
赤ちゃんや子供は寝相が悪いとはよく言います。
決して毎日ではないのですが、うちの息子も例外なく寝相が悪い、というかまぁ普通のことなんですけどね。
ちなみにうちは家族三人で布団を並べて寝ています。
とっとと部屋を別にして一人で寝てほしいんですけど、兄弟でも居ればまだそれをしやすいかなと思いますが、まぁ一人っ子ということもあり、そのうちですね。
さて、原因については下であらためて書きますが、一般的に言われていることは「レム睡眠(眠りが浅く夢を見やすい)」と「体温が上がる」ことが原因だと言われています。
暑くて暴れたり、夢の中で誰かと戦っているのでしょうか?
まだ小さい赤ちゃんに近い頃は、寝返りをうったりして、気づいたら逆さまに寝ていたり、居ないと思ったら足元の方で寝ていたりなんてことがありましたが、こんなのは可愛いものですよね。
「この子ったらこんな格好で寝てるよ(笑)」
「この子こんな所で寝てるよwふふふw」
なんていう程度です。
しかし徐々に体も成長し、幼稚園年長や小学生ぐらいになるとキックやパンチが飛んできます。
力も付いてきているから、まぁ普通に痛いです。
今はたまにですが、夏の暑い時期などは何度頭突きを食らったことか。
- 裏拳
- かかと落とし
- 回し蹴り
- 頭突き
お前は格闘家か?というぐらい見事な技をくらわしてきます。
しかも連チャンできたり、たまにコンビネーションを織り交ぜてくるから始末が悪い。
顔より下の部分であれば布団がクッションとなり、気付かなかったり、大した衝撃はなかったりするのですが、これが顔や頭に飛んでくるから厄介です。
しかも寝ている無防備な状態で突然やってくるのですからなかなか強烈です。
子供の寝相が悪い原因とは?
さて、子供の寝相に困っていたりしていても、そもそも赤ちゃんや子供というのはなぜにこんなに寝相が悪いのか?
というのも気になる人は気になるかもしれません。
子供の寝相は元気が良い証拠とはよく言われていますが、やはりそれなりに原因というよりは理由があるようです。
成長ホルモンと高体温
子供の寝相が悪い原因でよく言われるのが、「体温が高くなる」ことにより、寝苦しさを感じたりして、布団を除けようとして暴れたり、涼しい場所を無意識で探し回ったりということが上げられます。
子供の体温というのは、大人に比べてそもそもが高い状態にあります。
それに加えて「成長ホルモン」が関係してきます。
成長ホルモンとは、人間が成長する上で必要なものであり、子供に限らず大人も成長ホルモンの分泌はあるのですが、成長する気まんまんの子供は成長ホルモンの分泌は更に活発なのです。
その成長ホルモンが分泌される要因として、体の深部体温が低下してくると、成長ホルモンの分泌が上がってくるそうです。
そして深部体温が低下するタイミングとは、人が睡眠に入っているときです。
布団に入り徐々に眠くなってきて睡眠に入っていくと、それに合わせて体の深部体温も徐々に低下していきます。
そうすると成長ホルモンがより活発に分泌されてくるということです。
そして体の深部体温が低下するということは、体の中の熱が外の表面に逃げているということなので、それだけ体の表面が熱くなり、暑苦しさを感じるというわけです。
つまりどういうことかというと、
- 子供は成長ホルモンの分泌が大人よりも活発である
- 成長ホルモンは睡眠時の深部体温低下時により活発になる
- 子供の成長ホルモンが活発ということは、睡眠時の深部体温が大人よりも低下しやすい
- 深部体温が低下すると熱が外に逃げるため、体の外側が熱く感じる
ということです。
子供の体温は大人に比べて高いというのもうなずけますね。
そして、寝ている睡眠時は、暑がったりして寝苦しくなったりして、先ほど書いた理由により子供は寝相が悪くなる原因の一つということです。
レム睡眠と夢の中
そしてもう一つの要因として、レム睡眠の睡眠リズムの関係があるとのことです。
人の睡眠には「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」があります。
聞いたことがある人も多いかと思います。
簡単に言うと、人間の睡眠はこのレム睡眠とノンレム睡眠を約90分(1時間半)毎に交互に繰り返していると言われています。
レム睡眠とは眠りが浅く大脳がまだ活発な状態であり、眠りながらも脳が活発に働いているため、夢を見たりするのはこのレム睡眠の状態の時間帯だそうです。
ノンレム睡眠とは、レム睡眠とは逆に深い眠りの状態にあり、大脳や体の機能の活動を低下して、体を休めている状態です。
ノンレム睡眠の状態のときは夢も見ることはありません。
厳密に言うとそれぞれは更なる段階があり、特にレム睡眠(眠りが浅い)は様々な状態がその中にもあるようですが、この記事では割愛します。
さて、このレム睡眠(眠りが浅い)とノンレム睡眠(眠りが深い)を交互に繰り返すのが人間の睡眠と書きましたが、子供(特に赤ちゃん)はこのレム睡眠(浅い眠り)の時間帯が大人に比べて長いそうです。
眠りの浅いレム睡眠の時間帯が長いということは、それだけ大脳が働いている時間帯も多く、寝返りを打ったり夢もたくさん見ていると思われます。
つまり、レム睡眠が多いということは、それだけ寝返りを多く打ったり、夢を見ることにより体が反応して動きやすいということになります。
このような睡眠サイクルという大人と子供の違いにより、寝相の多さというのも一つの原因だと言われています。
子供の寝相は元気と成長の証!
子供の寝相の悪さなんていうのは大半の親は気にしないし、子供とはそういうものという認識の親が多いかと思います。
でも親によっては子供の寝相に本気で悩まれる人も居るそうです。
そこまで悩まないとしても、子供の寝相に困ってどうにかしようと解消しようとしたり、何かしらの睡眠障害的な心配をしたりする人も居るかもしれません。
でも実際は上で書いた通り、子供とはそういう側面があります。
無呼吸睡眠とか、苦しそうにしているとか、そういう体調面で気になることは別であり、そのような場合はむしろ病院に行くべきですが。。。
子供の寝相とは本来の姿であり、子供がすくすくと育っている証であり、健康で元気な証拠と言えるかと思います。
ただ、裏拳や回し蹴りやかかと落としなどは十分気を付けた方がよろしいかと。