空飛ぶ畳

日常の思ったこと、育児・子育や仕事のことなどつらつらと書いていきます。

子育ては子供の成長もあるけど親の成長も大きいのである。


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子育ての大変さはよく言われていることであり、実際にとても大変なことであります。

その子育てにおいては、基本的に子供の成長が常に中心に考えられますが、子育てを通した親自身の成長もきっと計り知れないと思うのです。

  

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子育ては子供の成長もあるけど親の成長も大きい

子育てとは、子供を立派に育てようとすることが目的ではありますが、それと同時に自分が親として、そして大人の人間として、如何に未熟であるかも痛感する過程でもあるのです。

少なくとも私は日々それを痛感しています。

 

人は、何か物事が上手く行かないときに直面しますと、その物事に対して悩みや苦しみを経て、そこから努力する頑張りにより、自分なりに成長していくものです。

そのほとんどは、人との関わり合い、つまり人間関係においての場面がほとんどではないでしょうか。

それは価値観の違いや、思いやりの未熟さ、人の気持ちがわからない、感謝の心が足りない、独りよがりの思考、などといった自分の小ささや未熟さを痛感して、そこから何かを感じ、考えて、行動に移し、人は心を成長させていくのではないでしょうか。

であるとすれば、人は社会に出て、苦労が多ければ多いほどいいのかもしれない。

単に苦労をしろというわけではありませんが、悩みや苦労というのは、自分自身を成長させるチャンスでもあるということです。

嫌な上司、うるさい顧客、生意気な部下、気が合わない近所付き合い、など日々の生活の中でもいくらでもあります。 

そのように考えると、子育てとは自分を成長させる格好の場でもあると言えます。

自分が大人になり、社会に出てそれなりに嫌なことに直面したとしても、それはそれでももちろん色々と大変なこともありますが、しょせん大人同士のやり取りですから、言葉は通じるし、大半は共通の常識も持ち合わせていますので、やはり子育てはまた違った成長の場でもあります。

子育てにおいては、大人の理屈や都合がまったく通じませんし、それどころか、最初は言葉すら通じないのです。

 

確かに子育てはとても大変です。

何もわからない、何も出来ない子供を相手に、ついイライラしてしまったり、本気で怒ったり、悩み過ぎてノイローゼになってしまったりなどしてしまいます。

私も何だかんだ言っても、子供に対してイライラしてしまうことは度々あります。

しかし、その度に「自分の未熟」さを痛感します。

小さい子供相手に「俺は何をイライラしてるんだ」と。

こんな子供にイライラしたらしてなんて小さい心なんだと。

この「イライラ」というのは、結局は自分の思い通りに行かないが故に発生する感情です。

自分の思い通りに行かないから「機嫌が悪くなる」「イライラ」するというのは、子育ての場ではなくてもよくあることだとは思います。

しかしこれは子供の駄々っ子と一緒です。

つまり、小さい子供相手に、一緒になって駄々をこねているのです。

いくら子育てが大変だといっても、やはり自分自身もまだ未熟なんです。

口では偉そうに大の大人のつもりでいてもです。

 

このように考えると、子育てでイライラしたり、思い悩んでしまうのは、子供が原因だけではなく、旦那や妻の原因だけでもないと言えます。

そういった「誰かのせい」とかではなく、「自分の心の未熟さゆえ」に起こる感情であることも大いにあるはずです。

そのような感情を自分自身で認識することにより、子供との接し方もきっと変わっていくのではないかと思います。

 

「上手く行かないことが決して悪いわけではない」

「何も出来ない子供の立場になって考えてみよう」

「親の言うことを何でも聞く子が良いとは限らない」

「子供はやりたいことだけをやっていたいのだ」

「子供には子供なりの成長過程があるのだ」

 

このようなことを頭の片隅にでも入れることが出来れば、子育てを通じて親である自分自身も、きっと子供と一緒に成長していくのではないでしょうか。

 

最後に

結局何が言いたかったかと言うと、人は常に「自分自身の成長」を考えるべきだということです。

ある意味子供よりも自分の成長を優先です。

そして子育ては、自分自身を成長させる格好の場ということです。

 

少し昔にTBSのドラマで「とんび」というものがありました。

内野聖陽が演じる父親と、佐藤健が演じる子との、親子愛ドラマです。

その最終話の中で、父親(内野聖陽)が人の親になった子供(佐藤健)への助言として、

「親が子を育てるんじゃない、子が親を育てるんだ」

というようなことを言うシーンがありました。
(堤真一の方だったかもしれません)

私は正にそのとおりだと感動した記憶があります。

 

結局、大人と子供という、成熟した人間と生まれたばかりの小さい人間が、お互い切磋琢磨して成長していくのが子育てではないかということです。

確かに子育ては子供のことを第一に考えるべきではあります。

しかし、それを通じて得るものは、計り知れないということです。

 

子育ては確かに大変です。

男である私の立場から言うと、ホントの子育てをわかっていないと言われるかもしれません。

子育ての大変な時期真っ最中であれば、こんなことを思える余裕も無いとは思います。

けれども、一段落ついたときにでも振り返ってみれば、多くのことを学べるはずであると思います。 

 

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