自分の大変さを理解してもらおうと思うから夫婦喧嘩が絶えないんだよね
(※2016/04/18:記事更新)
夫婦喧嘩が絶えない夫婦というのは、お互いの主張を相手にわからせようと必死に訴えることが多いです。
自分の大変さを理解してもらえない、自分の辛い気持ちを解ってもらえない、といったことにイライラが溜まり相手を責めてしまうことで喧嘩が始まってしまうんです。
お母さんは大変なんです。わかって下さい。
※始めに言っておきますが、夫婦喧嘩なんて千差万別です。
本当にダメ夫やダメ妻だっているし、理屈でどうこうできる問題ではない夫婦喧嘩もありますので、この記事が合わない人はスルーしてください。しなくてもいいですよ。
例えば「産後クライシス」、子供を出産した後に夫婦仲が急激に悪くなる現象です。
うちもそうです。もう勘弁して下さい言いたいのですが私の話はまた今度にします。
産後クライシスについて語りたいわけではなく、わかりやすい事象として例に挙げてます。
これは主に子育てによる妻側の主張です。
子育てによる疲労・ストレスにより夫にもっと育児を手伝ってほしいと願ったり、ちょっとしたことで妻がイライライライラしてしまい、夫婦喧嘩が絶えないと。
しかしこの場合、大抵の子育て妻は、夫が仮に育児を積極的に手伝っていたとしても、夫への不満が治まることは意外にもあまりありません。
産後クライシスは精神の不安定さもあるので、なんとも言えないところもあるますけど、子供が手がかからない時期になっても夫へのイライラが治まらなかったりする妻も結構多いそうです。
この妻の場合は、夫が家事や育児を自分の思うように手伝ってくれなくてイライラしている。
そのように協力的でない夫も確かにいます。
逆に妻がイライラをぶつけてくることにより、その負担を減らそうと夫が頑張って手伝っていても、妻のイライラが減ることは無いことがあります。
出産や育児の大変さは男性にはわからない部分もたくさんあることでしょう。
結局妻が求めているのは自分がいかに大変で、自分はいつも辛い状況であるのに、その頑張りをわかってほしい、そしてわかってもらえないことにイライラしてしまうというろころでしょう。
わかりますでしょうか?
自分の手伝いをしてほしいわけではないのです。
自分の負担を軽くしてほしいわけでもないのです。(いや、もちろんそれはあると思いますが)
ただ、自分の大変さを理解してもらいたいということなのです。
これを夫は勘違いすると・・・
「俺だって手伝ってるやんけ!」
なんて言っていると、妻からしたら「あなたは全然わかってくれない!(涙)」なんて言われたりして、夫はさらに「???」になります。
わかってくれないと言われても、何がどうわかっていなにのかはっきり言ってくれない妻に対して、「じゃあ後は何をすればええねん!」「何をすれば文句言われないんじゃー!」となります。
夫(男性)からしたら当然そうなんですけどね。
そうです。このような場合、妻はハッキリ言いません。
子供の面倒をもっと見てほしい・・・
もっと家事を手伝ってほしい・・・
私だって疲れているんだから・・・
表面上は夫の行動に文句を言います。
しかし!本当の本音は「もっと私を労って!」「もっと頑張っている私を褒めて」「私の苦労を理解して」といったところにあるのです。
お父さんだって頑張っているのです。
さて今度は夫の場合の例です。
ほとんどの夫は毎日家族を養う為に、頑張って仕事をしているかと思います。
逃げることが出来ない家族を養うプレッシャーと仕事のストレスは、これまた女性には理解出来ないところではないかと思うのです。
男目線の気持ちで言うと、仮に共働きだったとしても、家族を一生涯背負っていくという重みやプレッシャーは妻とは違う部分が多々あると言いたいところがあります。
大抵の家庭は、夫が生涯家庭の経済を責任をもって担わなければならないところが一般的でしょう。
あくまで経済的収入は、夫の経済力がベースにある家庭が一般できではないかということです。
そして仕事を終えて家に帰れば、やれ子供の面倒を見ろ、家事を手伝えと言われることがあります。
夫は妻の苦労を理解するよるも、自分の苦労を労わずに小言を言われたことにイライライライラしてしまうのです。
「俺だって仕事で疲れているんだよ~」「家の家事や子供の面倒だって出来る範囲で頑張ってるのに・・」
夫の主張やイライラの原因はこんなことがよくあります。
さて、このように妻である女性側の言い分と、夫である男性側の言い分は、
まさに妻は私の家事・育児の方が大変なんだから~
夫はお前の家事・育児よりも仕事の方が大変なんじゃ~
です。
他にも夫婦それぞれいろんなパターンがあるかと思いますが、よくある一般的な些細な夫婦喧嘩は、このような自分の苦労をわかってもらいたい、といったところではないでしょうか。
俺の方が、私の方が、大変なんじゃーー!
の応酬なのです。
これではお互いイライラが募っていき、話し合いや自分の思いのたけを伝えても、根本的に自分の理解を相手に求めている状態であれば、それは負の連鎖となるだけになることでしょう。
相手に理解を求めてもムダ!
はっきり言って、相手に自分の大変さや苦労を理解してもらうなんて、しょせん無理なところがあります。
もとから思いやりが備わっている人ならきっと理解してくれることでしょう。
しかし、相手のことを理解することよりも、自分のことを理解してもらいたいという思いが強い人は、そう簡単に逆の思考にはなれません。
それは相手をコントロールしようとすることだからです。
しょせん自分が誰か他人を変えることなんて出来ないのです。
影響を与えることは出来るかもしれませんが、変えることはできません。
あくまで変わることが出来るのは自分自身の意思でしかないのです。
もし仮に相手をコントロールできて相手を変えることが出来るのであれば、きっと世の中の人間関係の問題はほとんど解決していることでしょう。
だから相手の理解を求めてるうちはきっと解決できないんじゃないかな?って思うのです。
自分の苦労を理解してもらおうと思わない。
じゃあどうすればいいんじゃい!
となりますが、
もう相手に自分の大変さを理解してもらおうなんて、一々考えてはいけません。
納得いかにかもしれませんし、負けを認めるようで悔しいと思うかもしれません。
しかしこれは決して自分が負けたとか、自分が折れたとか、そういうことではありません。
妻は家事・育児の大変さを理解してもらって、かつ、労ってもらいながら手伝ってもらうなんて思わずに、自分の出来る範囲で出来ることを頑張ればいいのです。
最初から夫になんて期待しないのです。
いや、手伝ってもらったり、自分が今大変なんだということを言うのは良いです。
むしろしっかり伝えるべきです。
しかし、そういった要望、プラス、自分の苦労や大変さを相手に理解させたいとまでは思わないことです。
期待しても無駄、むしろストレスが溜まってイライラするだけですから。
夫の立場だって同じです。
自分の仕事などの大変さを理解してもらって、家では「いつもご苦労様」なんて気遣いは求めずに仕事を頑張り、出来る範囲で家事も育児も頑張れば良いと思うのです。
そうは言っても、やはり無意識のうちに、自分の大変さや苦労を理解してもらいたい自分が出てきますし、きっとそれが人間のサガなのでしょうけど、それでももし相手に理解してもらえたら「もうけもの」ぐらいに思っていた方が、きっとちょうど良いことでしょう。